「今日は、僕のバースデーライブ、来てくれて本当にありがとう!!じゃあ、またね!!See you!!」

「キャー!!しゅんさーん!!」
「お誕生日おめでとうー!!」
「愛してるーッ!!」

ガヤガヤ・・・

鳴り止まぬ歓声を背に、僕は楽屋に戻ると、煙草を一本吸い、携帯に手を伸ばした。Twitterを開くと、何万人ものフォロワーから誕生日を祝うリプライが来ている。僕は辟易して携帯の電源を切ると、急いで着替えて出待ちのファンをすり抜け、タクシーに飛び乗った。

車窓から眺める夜の街は、今夜も華やいでいて、少しだけ心が落ち着く気がした。

寂れた扉を開けると、そこには馴染みの顔。マスターも相変わらず元気そうだ。

「おう駿、来たのか?」

「こんばんは」

「相変わらず忙しそうだな?アッチの方も忙しいか?」

「はは、やめて下さいよー、忙しかったら誕生日にこんな所来ないですよ」

「駿君久しぶりねぇ。バースデーライブ生中継、さっきまでここで流れてたんだよー。マスターあんな事言ってるけど、さっきまで大はしゃぎしてテレビ観てて、お客さんにこいつはウチの常連なんだって自慢してたのよ」

「・・・あんなのは事務所が勝手に企画した、茶番だよ・・・下らない見世物さ。誰も"本当の僕"なんか見ちゃいない。・・・あ、マスター、そこに転がってるギター貸してもらえませんか?ちょっと歌いたい気分なんです」

「それは構わんが、おいおい、こんな小さな所で、いいのかぁ?」

「昔はよく、ここで演らせてもらいましたね・・・ここで歌ったら、またあの頃の僕に、戻れそうな気がして」

僕は、チューニングも儘ならない、ボロボロのギターを手に、大きな声で歌った。皆、嬉しそうに聴いてくれている。思えば、僕はこういう笑顔が見たくて、歌い始めたんだっけ。





2015-02-17-13-03-32
的な妄想に耽る2月16日の朝日駿であった。

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皆さん、ちゃんとここまで読んでますか?途中で読むの止めちゃってないですか?

こんばんは、駿さんです。実は昨日、誕生日でした。沢山の方からお祝いのメッセージを頂きまして、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!

欲を言えば、食事とか食事の後の、ある意味食事的なものとか、誘ってくれるタイツの似合うメガネ女子とか居たら最高でした。

誕生日だからといって、特別な事は何もせず、普通に、穏やかに過ごしました。あ、なんとなくスクラッチクジを一枚だけ買ってみました。200円が10秒でゴミになりました本当にありがとうございました。

冒頭のクソみたいな文章書いただけでめちゃくちゃ長文になってしまったので、最近やったライブの事とか、次回の記事に記すテンションだったら記そうと思います。

もう一度言いますが、お祝いのメッセージくれた皆さん、本当にありがとうございました!これからも朝日駿をよろしくお願い致します!(土下座)