「あの時ああしていれば…」

おそらく誰もが一度は考えた事があるでしょう。

例えば駿さんの場合「これほぼ男子校やんけ…」という男女比率の高校へ進学してしまった為に駿さん(童貞)の憧れていた、そして今はもう死んでも手に入らないバラ色の高校生活は始まる前に終わりました。数少ない女子(オタサーの姫の草分け的存在)に男子生徒が群がり争う様はアナハタンの女王事件を彷彿させるものがありました。

駿さんはふと考えます。駿さんが進路を決める年に複数の高校で「去年まで女子高だったけど今年から共学になります」という切り替えをしました。もしもあの時その高校へ進学していれば「先輩は全員女子である」「共学になりたて故に同学年でもおそらく男女比率は女子が圧倒的に上である」という環境で

駿さん「やっべぇ…遅刻遅刻…!(ダッシュ」

そこへ自転車に乗ったクラスメイトA子「おーい!駿ー!早くしないと遅刻するぞー!二人乗りしていこー!」

駿さん「ラッキー!助かるぜA子!」

A子「じゃあ駿が漕いでね!私後ろに乗るから!」

駿さん「おいおいー!重いA子を後ろに乗せて走る位ならダッシュした方がましだぜー!?」

A子「なによ!失礼ね!」

そこへ風紀委員の先輩B美「こら!そこの二人!男女交際な禁止…というかその前に自転車の二人乗りは道路交通法違反よ!」

駿さん「先輩ー!大目に見て下さいよー!」

B美先輩「ダメよ!今すぐ自転車から降りなさい!A子も!離れなさい!」

A子「(ひょっとしてB美先輩、駿の事…)」

そこへ保健の先生C恵「もう!貴方達なにやってるの!いいから早く校門に入っちゃいなさい!3人ともセーフにしておいてあげるから!」

駿さん「やっぱりC恵先生は綺麗だし優しいなぁ…憧れのオンナの人だぜ」

A子「はぁー?C恵ちゃんと駿なんて釣り合わないわよ!バカじゃないの!?(おこ」

C美先輩「(駿くんは年上の女の人が好きなんだ…チャンスある…かも)」

的な高校生活が送れた可能性があったのではないでしょうか?すいませんおくすり飲んで寝ます。

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えっ…あの…ここまでちゃんと読んでいますでしょうか…?

という具合で、まぁ僕も事あるごとにそんな事を思ってしまいがちではあるのですが、実は「あの時ああしていれば…」と考えたところで、僕達の人生に大した意味はありません。「あの時ああしていた自分」はもう「自分」ではないからです。駿さんが女子だらけの高校へ行っていたら、今こうして気持ち悪い妄想を全世界に発信しようとしている駿さんは存在しない訳です。いやもうむしろそんな駿さんなんて存在しない方が世の中の為なのかも知れないんですけど…。まぁ、だからもうあの時ああした自分とああしなかった自分というのは既に全くの別人なんですね。別人の事なんてどうでもいいじゃないですか。

僕はあの時ああ「しなかった」今の僕が好きだし好きでいたいし、これを読んでいる君も今の君の事を好きでいてほしいと思っているのです。